ニングルテラスの森
樺(かんば)の種



・写真左:樺の木の種です。羽が大きい事からシラカンバかウダイカンバのものと思われます。
・写真中央:シラカンバの果鱗(かりん)です。十字架のような形が特徴です。
・写真左:ウダイカンバ(マカバともいいます)の果鱗(かりん)です。アヒルの足のような形をしています。
雪の上を注意深く探すと写真のようなものを見つけられます。樺の木の仲間は、秋から春にかけて種を飛ばします。秋の種は土の上に落ち発芽しやすく、冬の種は雪の中で雑菌から守られて春を迎えます。春まで過ごす環境にバリエーションを持たせて、生き残る可能性を増やす植物の戦略だそうです。なかには、4、5年も休眠して、山火事や台風で周りの木が倒れて日当たりが良くなってから発芽するものもいます。果鱗(かりん)は、マツボックリのカサのような種の揺りカゴのことです。樺の木の揺りカゴは、種と共にバラバラに落ちてしまいます。
イタヤカエデ


カエデ科カエデ属 Quercus crispula
イタヤカエデの花は1本の木に、雄花と両性花をつけます。両性花とは雄花と雌花の両方の特徴を持つ花です。5月頃から咲き始めた花は、受粉しすでに種がついています。雄花は地面に落ちているので、見かけた事があるかもしれません。写真の角のような部分は種の羽になる所です。羽のある種なので翼果(よくか)と呼びます。
どんぐり


ブナ科コナラ属 Quercus crispula
どんぐりの季節になりました。ニングルテラスにあるどんぐりは、ミズナラです。北海道でも比較的暖かい所ではカシワもありますが、富良野には自生していません。どんぐりは堅果(けんか)と呼ばれ、外側のかたい所が果実(被子植物の子房由来のもの)、中の柔らかい所が種子になります。はかまは、枝が変化したものです。
雪虫

カメムシ目腹吻亜目アブラムシ科 Prociphilus oriens
10月になるとフワフワと集団で雪が舞っているかのように飛びます。白い部分は、体から分泌したロウ状の物質です。正しくはトドノネオオワタムシといい、アブラムシの仲間です。それまで暮らしていたトドマツから、越冬するためにヤチダモに引っ越しをしているそうです。夏になるとまた、トドマツに戻ってきます。
根開け

春になり暖かくなると、木の根元の雪が丸く穴を開けたように溶けてくることをいいます。温められた幹の熱で、周りの雪が溶けていきます。
ミツクリハバチ



膜翅目ハバチ科 Eriocampa mitsurii
ニングルテラスではなく、アトリエの庭にこんな生き物がいました。ミツクリハバチというハバチの仲間の幼虫です。白いものは分泌されたロウ状の物質で簡単に剥がれます。本体はイモムシのようでした。単独で生活する、小さなハエのような蜂になります。
ゴボウ


アトリエの横に、アザミのような花が咲いています。丈は2メートル程。農家の人に聞いてみると、ゴボウの花でした。通常はここまで伸びる前に掘り出して収穫するのですが、種を採るために栽培しているのだそうです。
ヒガラ

スズメ目シジュウカラ科 Parus ater
ニングルテラスの中の餌台にやってくる鳥です。ユーラシア大陸の中高緯度地方に分布し、日本では本州から屋久島にまでいます。低山帯の上部から亜高山帯の樹林で繁殖し、冬には低山帯の針葉樹林で見られます。頭は黒くて頬が白いところはシジュウカラによく似ていますが、胸のネクタイが短くて蝶ネクタイのようになっています。
ハシブトガラ

スズメ目シジュウカラ科 Parus palustris
ニングルテラスの中の餌台にやってくる鳥です。ユーラシア大陸の中緯度地方の東と西に分布し、日本には北海道にのみいます。低地、低山の様々な林でみられます。よく似た鳥に、コガラがいます。見た目はほとんど区別がつきません。
観察ポイントは
1,頭と喉の黒い部分に光沢が有るのがハシブトガラ、ないのがコガラ。
2,嘴の形が太くて上嘴に丸みが有るのがハシブトガラ、嘴が細いのがコガラ。
3,次列風切羽がはっきりと白くは見えないのがハシブトガラ、白くはっきり見えるのがコガラ。
4,上嘴と下嘴が合う部分が白っぽく見えるのがハシブトガラ、白っぽく見えないのがコガラ。
5,尾羽の形状が角尾がハシブトガラ、円尾がコガラ。
6,足が太めで鱗状にささくれ立って見えるのがハシブトガラ。細めで鱗がささくれ立って見えないのがコガラ。
5の理由からハシブトガラかな?コガラは北海道、本州、四国、九州にも分布しています。
